計画トラベラー

The・旅行ブログ

地震後の熊本を旅行してきた知見

各種旅行会社で九州ふっこう割というクーポンが発行されたり、ツアーが開催されており、大分・熊本では最大で7割も旅行代金が引かれるので大変お得です。

僕は熊本がかなり好きで今まで何度も旅行に出かけていて、こんなにお得ならば行かない手段はないと思い、6月と7月の前半に熊本旅行に行ってきました。

一番被害のあった地域に実際に行ってみた感想を共有すれば、皆さんもふっこう割を使って熊本旅行に行こうと思ってもらえると思い書いてみます。

通行止などの情報集め

地震の被害が大きかった益城町や阿蘇など通行止になっている道路がまだたくさんあるので事前に、通行止になっている道路の確認は必須です。

日本道路交通情報センターによる情報が一番最新で詳しいですが、サイトが非常に見にくいです。

熊本地震、道路情報、交通情報マップ(通行止めまとめ地図)はとても見やすいですが、7月8日から更新が止まっており最新情報ではありません。

スマートフォンアプリのYahoo!カーナビは通行止め情報は見られるけれど、カーナビ開始時にはあまり考慮してくれている感じがしません。

ナビタイムでの車ルート検索は通行止を考慮したルートを案内してくれるし、到着時間の予測がかなり正確で最高なのですが、スマートフォンからの閲覧はしにくいようになっています。

なので僕は旅行前にナビタイムでルートを確認しておき、Yahoo!カーナビで経路を設定して旅行に利用しました。

天草は被害も少なくお勧め

天草の根元の部分(宇土あたり)ではブロック塀が壊れている家がたまに見られたり屋根がブルーシートで覆われている家も見られましたが、道路の通行自体には支障がなく、天草に入ってからはほとんど地震の爪痕を感じることはありませんでした。

宿泊した旅館の方の言によれば、揺れはあったけれど、より被害のひどかった益城町や阿蘇の方々が心配だわというようなお話をされており、旅行客が押し掛けても迷惑というようなことはなさそうです。

天草五橋クルージングは波が穏やかな海域を通るので揺れが少なく、点在する小島が良いアクセントとなってまったく飽きません。

今までは上天草はすーっと通り過ぎて、下天草の方に行ってしまっていたので損した気分になる程良い景色でした。

黒川・小国は着くまでに若干の難有り

黒川・小国地域も屋根をブルーシートで補強している家は見られましたが、震災前と同じように楽しめました。

ただ福岡の日田から阿蘇まで抜けるための最短の下道の杖立温泉付近は地震の影響により通行止1になっており、普段と違う道2を通る必要があります。

黒川・小国はおしゃれなパン屋さん3や本場ドイツ仕込みのソーセージ屋さん4を巡って温泉宿に泊まりました。

着くまでの道すがらで地震の影響をほんの少し感じながらも、全く問題なく楽しめました。

南阿蘇へのアクセスは鋼の心臓が必要

まず、熊本から南阿蘇にアクセスするためには阿蘇大橋の崩落や通行止の影響から南側を大回りして、グリーンロードという道を通る必要があり、普通にカーナビ設定をすると被害の酷かった益城町を通ることになります。

道路は補修されており問題なく通行できたのですが、車窓の左右に広がる光景は目を覆いたくなるほどのもの。

ぺしゃんこに潰れた家屋がそのままだったり、地震から3ヶ月経った今でも、ついさっき地震あったんじゃない?と疑いたくなるような生々しさです。

小さな子供や繊細な人ならば旅行どころではない気分になってしまうと思うので、益城町を通らないようなルート設定をすることお勧めします。

グリーンロードに入る前の阿蘇ミルク牧場。

グリーンロードに入ってしまえば南阿蘇まではそんなにショッキングな光景はありません。

南阿蘇は山の方に入る細い道はちょくちょく通行止の部分がありましたが、大きな道路は問題なく通れました。

南阿蘇の乗馬クラブから臨む阿蘇五岳と、ペンションのご馳走。

宿泊した先のペンションのご主人が「こういった大変な時期にふっこう割などを利用して来てもらうのは大変ありがたい。こういう時にこそ日本という国のありがたさを感じる」というようなことをおっしゃっていたのが強く印象に残りました。

内牧温泉も場所によっては注意が必要

黒川・小国から南下して内牧にも行ってみましたが、ブルーシートで屋根を補強している家は目立つ(ていうかほとんど)ものの、問題なく観光できました。

ただ阿蘇神社はぺしゃんこに壊れているし、阿蘇山にも登れないので、のどかな田園風景を楽しむに留まりました(それだけであっても素晴らしい景色だけれども)。

今回は行っていないけれども、いまきん食堂の赤牛丼。ばかうま。

その後、なんとか南阿蘇に抜けられないものかと阿蘇大橋のあたりまで車で行ってみましたが、地面が波打ち、一軒家がぐっちゃぐちゃの乱杭歯のようになっている地域があり、急いで引き返しました。

内牧から南阿蘇にアクセスしようと思ったら、左回りルートは絶望的で右回りでアクセスした方が良さそう。

また乙姫と内牧温泉に挟まれているあたりは、阿蘇山をバックに田んぼが広がるこれぞ阿蘇!というような風景なのですが、地震の影響で地層が隆起・陥没している箇所が多々あり、徐行気味に走っても車が飛び跳ねるほどのアップダウンにヒヤヒヤしました。

交通量が少ないことに調子に乗ってスピードを出そうものなら冗談でなく事故ります。


  1. 7/15より片側交互通行に 参考URL

  2. ファームロードわいた。こちらの道の方が運転しやすいしオススメだったりする

  3. そらいろのたね

  4. デュッセル

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